男性脳・女性脳とCDA二次試験

「男性は表情を認識する能力が、女性よりも20%程度劣っている」 って、聞かれたことがありますか?
先日の「Rの法則」というNHK番組の中で出てきた認知科学者の言葉です。

この番組は、今時の高校生の考え方や価値観が面白おかしく紹介されるので、好きな番組です。
この時の番組テーマは、「マスク女子」で、マスクをすると、どの程度表情が隠れるかという実験の中で、上記の説が出て来て、はっとなりました。え!そうなのか?

というのも、「夢かなジム」のロープレ練習で、男性の受講生の方が、女性よりもクライエントの感情をうまく拾えないことが多いと気になっていたのです。
勿論、個人差もあり、男性でも自然にできる人もいるし、女性でもうまくできない人もいますが、全体の傾向としては、男性の方が苦労しています。

クライエントの感情をうまく拾えないのにも、理由が二つあります。
一つは、そもそも気が付かない場合と、もう一つは、気は付くのだけど、言葉に出せないことです。

前者に関しては、そもそも男性の感じとる能力が劣っていることが、その原因である可能性があるのですね。興味を持ったので、ちょっと調べてみました。

ある文献によると、実験で、男女の被験者に子供の写真を見せて、表情からその子の感情を読み取らせてみたら、女性はほぼ判別できたに対し、男性は10%も読み取れなかったとのことです。その研究でも、人の感情や表情を読み取る能力は、女性の方がはるかに優れていると結論付けています。

このように、感じ取る能力の問題だけでなく、男性は感じたことを言葉に出すのも苦手な人が多いと思います。
これまで、家庭や職場で、感情を言葉で出すことに慣れていない男性が多いようで、「悲しいのですか」、「心配なんですね」などと自然に言えません。黙っているか、「あ~」とか「え~え~」とかしか言わない。

カウンセラーとしては、能力の差があるので仕方がない、で片づけられる筈もなく、二次試験の合格も難しくなってしまいます。

これを受け入れて、意識し、改善していかないといけないですね。

 

実際、ロールプレイングを何回か行うと、皆さん、だんだんとできるようになってきます。
かくいう私も、表情だけでなく、女性のヘアスタイルの変化やメイクの変化に気付かずに、女性を立腹させてしまうことがあります。男性諸兄、お互い頑張りましょう。