前回の相談の続き

こんにちは。微笑みです。

いよいよ第47回に向け、夢かなジムの予約申し込みが始まりました。実は、事務方も担当しているのですが、大失態をしてしまいました。
そんなショックから立ち直る間もないまま、お問合せが次々と。
過去は振り返らず、前に進むことにします。

さて、前回、6月24日のブログ投稿の続きです。

IT業界で3年目を迎えた、仕事のできる営業女性。でも、本人の希望はSE。
社内で転属は難しく、ならば転職しようかと思っての相談でした。
彼女の中で、SEの方が営業より上だという思いがあるのが、見え隠れしていました。
今回は、実際のカウンセリングを逐語に起こしてみました。
かなり省略していますが、展開を感じてみてください。

「そもそも、どうしてSEになりたいの?」
「だって、SEになりたくて、この会社に入ったんですよ。」
「いつ頃からSEになりたいって、思ったの?」
「うーん就活の時は、もう決めていました。」
「学生時代プログラミングとか好きだったの?」
「実は兄がすごく詳しい人で、高校時代から教えてもらっていたんです。」
「お兄さんはSEなの?」
「はい、父もでした。」
「お父さんもお兄さんもなのね。じゃあ、自然に親しんでいたんだ。」
「同じ環境でも妹は全然興味なしなんですけれどね。」
「不思議よね。一緒に育っているのにね。」
「妹は、なんだか父に反発していて、その分、母と仲良しで、料理とか好きなんです。
専門学校に進んで、そっち方面に進むみたいです。
確かに妹の作る料理はおいしいけれど、その道で食べていくのは大変ですよね。」
「そうねえ。」

と、話が脱線しそうになったので、話を戻して・・・
「お父さんやお兄さんと一緒にプログラミングとかした事あるの?」
「高校時代は結構やりました。計画してその通りに動くと気持ち良いんですよね。」

へええ、どんなプログラム作ったの?と聞きたいのをがまんして・・・
「気持ち良いんだ!達成感って感じなのかしら。」
「プログラムって、人間が書いた通りにしか動かないんですよね。だから上手くいかないのも、コンピューターじゃなくて、人間のせいなんです。」
「そうよね。確かに。じゃあ、命令通りに動くっていうのが良いのかしら。」
「うーん、それもあるかな、ある意味単純と言うか。」
「単純かあ。他にもあるの。」
「やっぱり頭脳戦というか、同じ結果が出るにしても組み方の違いで、処理速度が違ったりするんですよ。」
「確かにね、上手いプログラムってあるものね。」
「そう、だからスキルをいつも磨いていなくちゃいけなくて、それって結構大変なんだけれど。」
「そうよね。それが辛いって言う人もいるわよね。」
「でも、SEって、挑戦し続けるって事がすごいなあ、って。兄なんか営業は口だけで努力していない、っていつも言うんですよ。実際はそんな事ないんですが。」

おお、チャンス、営業の話が出てきました・・・
「営業やってみて、どう?」
「いや、営業は営業で大変です。プログラミングこそしないですが、お客さまも詳しいですから、口だけってわけにはいかなくて、結構勉強しないと、話しできないんですよ。」
「うん、努力しない営業は売れないわよね。」
「そうなんです。やっぱり営業も努力次第なんですよね。」
「営業していて、どんな時に達成感を感じるの?」
「それはやっぱり、計画通りに数字を達成できたときかな。」
「計画通り?」
「ええ、営業なんで偶然売れちゃうこともあるんです。でも、それは楽しくないんです。」
「そうなんだあ。ラッキーって感じじゃないの?」
「私にとっては、やっぱり計画通りにいくかいかないか、が大事ですね。」

というわけで、このクライエント特有の言葉がいくつか出てきているのがわかりますか。
このカウンセリングは、実は昨日終わりました。全部で4回実施しました。
結果的に、彼女は、今の会社で営業を続けるという決断に至ったようです。
これからも迷う時はあると思いますが、彼女自身が大切にしている事はSEじゃなくて営業でも、もっと言えば、他の部署でも生かせるのだということを感じたようです。

また迷ったら、話そうね、と言って送り出しました。
SEの方が営業より上だ、という思いは高校時代から植えつけられたものでしたので、これですぐに片付くわけでは無いと思います。
またお父さんやお兄さんと話をすれば気持ちは揺れるでしょう。
でも、それとどう付き合っていくのか。
これからが本番なのかもしれません。

微笑み