経験代謝に関する誤解

講習リーダーのCDA『微笑み』です。

いよいよ第43回の二次試験向け対策講座を開始しました!「夢かなジム」では、試験対策の小手先ではなく、合格後もCDAとして活動していただく事を目標に、講習を組み立てています。

この週末に受講いただいた方の中から、「経験代謝という考え方を誤解していた」という声をいただきました。


経験代謝では、経験に人が埋没している状態から、経験の再現を通じて、クライエントが自身の経験を客観視できるようカウンセリングを進めていくわけですが、その客観視のところで、誤解があったようです。

その方は、長く企業でマネジメントなども担当なさり、課題解決に力をお持ちのようでした。実際、お話をしていても、非常に頭の回転が速く、どんどん理解が進んでいくようでした。しかし、ロールプレイでは、どうも上手くいかないとのこと。

講習を通じて話を進めているうちに、突然、「わかったかもしれない!」と声を上げられました。経験代謝で言う「経験」には「出来事」と「感情」があるのですが、どうしても、出来事の方に目が行ってしまい、それを解決したくなるとのこと。出来事の客観視のために、いろいろ問いかけをしていたが、クライエントのもつ感情を置いてきぼりにしてしまっていた、とのことでした。

カウンセリングでは、CDAが問題を解決するのではなく、クライエントが問題を解決するために、クライエント自身に考えてもらう。つまり内省してもらう。そのためには出来事だけでなく、その時の感情をどう捉えるか、ということも大事な経験の再現となるのですね。

ロジカルに考えるトレーニングが深く身に付いているからこその視点のような気がしました。しかし、この視点は受験者の方にも納得感があり、参考になるのではないでしょうか。

「この問いかけは、CDAのためか、クライエントのためか」、そんな風に問われてもピンとこなかった方は、次のように考えてみてはいかがでしょう。
「この問いかけは、出来事の再現だけになっていないか、感情の再現を置いてきぼりにしていないか」と。

実は、理詰めが大好きな微笑みにとっても、目から鱗でした。
これから、この説明も使わせていただこう。 えへへ。      

 

微笑み