女性クライエントは苦手?

こんにちは!夢かなジム講師のにゃんすかです。

「女性のクライエントが苦手です」・・・男性の受講者の方から、このような言葉をよく聞きます。

特に、
「働きたいけれど、子どもが小さくて…」
「働いているけれど、家族の介護があって…」
など、いわゆる私生活との両立に関する相談だと、どう対応していいかわからないと感じてしまう方が多いようです。

「仕事が見つからない」のであれば、探し方や個人の経験の棚卸しなどについての助言をすることができます。
「書類が通らない」、「面接がうまくいかない」という相談であれば、それぞれの対策を考えることで、支援の道筋が見えます。
けれども、私生活の問題を相談された時に、どう答えたらよいのだろうと思って、苦手意識を持ってしまうのかもしれません。

キャリアとは仕事だけではなく、職業を中心としたその人の人生そのもの、として捉えられている今、このような相談は、決して珍しくありません。
むしろ増えているといってもよいでしょう。常に仕事に専念できる環境を、皆が持っているわけではありません。

クライエントの環境を、少しでも働きやすいものにするためにどうしたらいいのかを、一緒に考えることもキャリアカウンセラーの大切な役割の一つなのではないかな、と思います。

家事、育児、介護などとの両立を考えて相談に来る方は、全てを一人で完璧にやろうとして、抱え込んで動けなくなっている方もいます。
まずは現状について、気持ちと事実の両面から、じっくりと聴くことで、キャリアカウンセラーはクライエントの肩の荷を軽くすることができるのではないでしょうか?

また、「そんな小さな子どもがいたら、再就職は無理だろう」とか、「そんなに大変なら、無理に働かなくてもいいのでは?」といったカウンセラー自身の気持ちは、何気ない言葉や質問から、相手に伝わります。
カウンセラー自身の価値観や想いは、いったん胸に収めて、クライエントと向き合うことが、クライエントと信頼関係を築くための第一歩だということも、忘れずにいたいものです。