意外と見落としがちなもの

第45回のCDA二次試験に向けて、講習が始まっています。

受講生の皆さんは非常に真剣に取組まれており、講師陣も一生懸命です。

 

ロールプレイングの経験回数が未だ少ない受講生にとって、共通の落とし穴があると思います。

それは、クライエント役の発言にどう反応しようか、次に何を言おうかということに頭が一杯になってしまい、非言語表現に気が回らなくなってしまうことです。

例えば、

  • 次の質問を考えているとき、顔の表情や目つきがこわくなってしまう
  • 時間が経つにつれてだんだんと猫背になる
  • 体の向きが無意識にクライエントから逃げるようにそむける
  • ・・・

いつも受講生の方に申し上げているのですが、2次試験が不合格になった方の講評をみると、
非言語で失敗したのが原因になっていることが非常に多いのです。

非言語表現がうまくいかないとそれだけで減点ですが、その結果、主訴や問題の把握も充分できなくなってしまいます。
なぜなら、クライエントに、この人になら話をしやすい、話をしても大丈夫と思ってもらえなくなるため、カウンセリングが進展しなくなるからです。

非言語の問題は、言葉で指摘をしてもなかなか腑に落ちない受講者の方が多いので、最近は、
タブレット端末でビデオに撮って、ご自分の目で、視線、声の調子、姿勢、表情等を確認してもらうようにしています。

非言語表現って、仕事の場や普段の生活でも大切ですので、自分自身への注意でもあると思いつつ、受講生の方にアドバイスしています。