カウンセリングと雑用

カウンセラー自身が、面倒なことはしたくないとか、もう人に任せたい、楽をしたいという気分に陥っていては、効果的なカウンセリングをすることは難しいでしょう。

クライエントに接するときは、心身を最善の状態にして臨みたいものです。

最近、はやりの脳科学の本を、私も読んでみました。その中に、脳の前頭葉の力が衰えてくると、上記のように、合理的な考えや行動ができなくなり、感情に突き動かされるようになるとありました。

すなわち、より原始的な欲求に突き動かされて動くようになってしまうのですね。

では、どうしたら前頭葉の力を維持できるのか知りたくなります。


その本によると、小さな雑用を毎日積極的にするのが良いそうです。
例えば、部屋の片づけや家事、会社仕事でいうと人のやりたがらないような雑用。

コツコツやっていると、前頭葉の持久力がつくようになり、この程度なら面倒くさくないと感じることが増え、イライラの感情も押さえやすくなるとのこと。
その理由は、前頭葉が行う「選択」「判断」「系列化」という作業を頻繁にするので、良い訓練になるからだそうです。「系列化」というのは耳慣れないですが、要は、「選択」や「判断」を行って、考えや行動を組み立てることです。

最近は、なんでも便利になり、ついつい楽をしたくなります。
また、これという目的も無しに、テレビをボーと見てたり、携帯端末やゲーム機をいじってたりということにもなりがちです。

便利なものを使ったり、楽しいものを視聴したりするのも、もちろん悪くないですが、そればかりだと、前頭葉の機能が弱くなってくるかもしれません。
ということで、新年にあたり、今年は部屋の整理整頓をもっとするぞと誓った訳でした。