目は口ほどに物を言い

次回の二次試験まで、後、2週間ちょっとになってきました。
受験生の方は、試験対策に、より気合いが入ってきていることと思います。暑さに負けず、頑張ってください。


夢かなジムの標準セットの受講もまだ間に合いますし、試験の直前にロールプレイングの感覚を取り戻すために、一回だけ受講というのも可能です。
講師一同、皆様のご利用をお待ちしています。

さて、今回は、相手の視線や表情、しぐさ等をよく見ることの大切さについてです。
なぜなら、そこには言葉では語られない、重要な想いが表れているからです。


もっとも分かり易いのは視線の動きです。
冷たい視線、きつい視線などと言いますが、視線には感情がよく表れます。


思考や感情の変化に連れて、視線が遠くをみたり、泳いだりし、目をすぼめたりします。
そんな動きがあったら注意が必要です。

ですから、相手の話の中で、大事と思われる言葉が出てきたら、
「それはどういうことですか?」といった質問をするだけではなく、
しっかり相手と視線を合わせて、頷いたり、伝え返しをすることです。
そうすると、こちらが関心を持ち、もう少し詳しく知りたいと思っている気持ちを伝えることができます。

また、視線を合わせる高さは、相手の目の位置に合わせるのが基本です。
上からでは、文字通り、上から目線のようになり、見下しているかにように思われてしまいます。
逆に、下からでは、変にへりくだったり、甘えた感じが出たりしてしまいます。

ここまで読まれた方からは、そんなことはわかっているよという声が聞こえてきそうですが、
受講生の皆さんは、なかなか実践できません。


面談が進むにつれて、だんだんと表情が厳しくなったり、視線が怖くなったりします。
その理由を聞くと、
  「何を次に質問すべきか考えていました」、
  「こんな質問をして大丈夫だろうかと心配になりました」、
  「問題解決型の癖がでないかと不安になりました」
などなど。

このようにあれこれ考えていると、非言語コミュニケーションに対する注意が行かなくなり、
相手からすると、自分の話を真剣に聴いてもらっていると感じなくなり、安心して話せなくなります。
こうして聴き手は、相手の本当の悩みや問題がよく分からない面談に陥ってしまいます、

いつも講習で言うことですが、どう面談を進めようかとあれこれ考えるよりも、
常に、クライエントに対して好意的関心を持ち、
目と心でクライエントを見ることを忘れないことを心がける方が、
結局、より良く傾聴できると思います。