「見立て」と「思い込み」

こんにちは。微笑みです。

毎日暑いですね・・・。みなさん体調は大丈夫ですか。
試験まであと2週間を切りました。

ロールプレイングは集中力が必要です。
体調管理にも気をつけてくださいね。

 「カウンセリングに勘は必要ですか。」

先日、CDAを目指す方から、こんな質問を受けました。

どうしてそのように思ったのか聞いてみました。

すると、「自分はとても勘が悪くて、他人の話を聞いていてもなかなかわからない。
時には、相手をイラつかせてしまう事もある。
1を聞いて10を知る、という事ができる人がうらやましい」。
「CDAを目指したいが、クライエントをイラつかせてしまうのではないかと思うと、
自分には向いていないのではと思っていまう」という事でした。

実際にその人と話をしていて、確かに目鼻が利くタイプではないように感じましたが、
でも一生懸命に話を理解しようとする姿勢は好感が持てました。

そんな事から思い出したのですが、確かに、勘が良い人っていますね。
実はCDAにも多いかもしれません。

でもそれは問題になることもあります。
「見立て」と「思い込み」の話です。

クライエントが話すことを聴きながら、CDAは想像をめぐらせていきます。
その際に、クライエントはこういう事が言いたいのではないか、
こう言っているけれど本当の問題は別のところにあるのではないか、
と考えながら話を聴いています。
そして、その「見立て」がどうなのか、ということを話を聴きながら、確認していくのです。

しかし、一歩間違えると、それは「思い込み」になります。
一度こうではないか、と思うと、そこから離れられない。
きっとこうに違いない、という気持ちが強くなってきたら、要注意です。

勘の良いCDAは「見立て」が上手ですが、「思い込み」になってしまう可能性が高いのです。
ちょっと話を聴いて、ああ、これはこうだな、と勘が働き、クライエントに「こうではないですか」と伝える。
それがまさにクライエントの思っていたことであれば、「そうなんです!さすがですね」という返事になり、

ますます自信を深める。

それは、とても危険な一歩なんです。
実は、クライエントは自分でも意識できていない問題を抱えている事もあります。
でも、CDAがわかってくれた!と思うと、それ以上話すことを止めてしまうのです。
よって、表面上の問題を話して終わり、その時はすっきりしたけれど、

根本的な問題は解決していないので、また悩む。
また相談に来る。
「またわかってもらえた!さすが、このCDAはすごい、また悩んだら相談に来れば良いな」と

依存が進んでいくのです。

「思い込み」が当たり続けているCDAが厄介なのです。
表面的にはクライエントと上手くいっているだけに・・・。

勘が悪くて、いっぱい話を聴かないとわからない。
実は、CDAとして、とても良い事なのかもしれません。

そんな事を考えた出来事でした。

微笑み