大丈夫ですか?

こんにちは、にゃんすかです。
突然ですが、最近、「大丈夫」という言葉が気になっています。
なんだか、とても安易に使われている気がしてならないのです。

コンビニで買い物をした時に
「お箸は大丈夫ですか?」
ファミリーレストランでのレジでは
「レシートは大丈夫ですか?」
と聞かれたことがありました。
おそらく、どちらもお箸やレシートが必要か?
ということを聞きたかったのだろうと思うのですが、
何となくもやもや、違和感が残るのです。

どこがもやもやするのか、自分なりに考えてみました。
広辞苑によると「大丈夫」の意味は「しっかりしているさま、あぶなげのないさま」「間違いなく」「確かに」とあり、「大丈夫ですか?」という問いかけは、本来は「しっかりしているか?」を確認するための問いのようです。
それを踏まえて考えると、「しっかりしているか?」と「必要か?」では意味が違うので、用法の点で誤っている、ということがあるのでしょう。

でもまだすっきりしません。
それは「大丈夫ですか?」と聞かれて、私自身が「大丈夫です」と答えてしまうことがあるからです。


相手の言葉の使い方が間違っているので、そこは冷静に
「お箸は結構です」
と答えれば良いのかもしれないのですが、そこが「大丈夫」という言葉のマジック。


「大丈夫ですか?」と言われると相手が気遣ってくれているように感じてしまい、それに対して
「大丈夫ではありません」ということが伝えにくく、反射的に「大丈夫です」と言ってしまうのです。


そしてその後で、「大丈夫ではない」という事を伝えられなかったという後悔が転じて、自分の中では、
「お箸は、渡さなくてもいいですか?」
という相手の都合を押し付けられているように感じて、もやもやするのかもしれません。

相手はそのような気はなく、私を気遣い、柔らかい言葉で伝えたつもりなのかもしれません。
しかし、そのことがかえって相手に気を遣わせてしまうことがあることを、私自身も肝に銘じたいと思いました。