就職活動支援現場の話

みなさん、こんにちは。
新雪です。

4月に入り、新入社員向けの研修の仕事が多くなってきました。
その合間に大学生の就職相談のキャリアカウンセリングの仕事をしています。

今回は、最近の相談事例を紹介させていただきます。

その学生は、理系の女子学生でSEの仕事を志望していました。

面接を何社か受けてみたが全てダメだったので
相談に来たというものでした。

本人曰く、
なぜ面接でダメだったのかを自分なりに考えると
チームで何かに取り組んだ経験が大学時代になかったからだと思うとのことでした。

実際の本人の話しぶりは以下のような感じでした。


「面接では必ず大学時代にチームで何か頑張った経験を聞くじゃないですか。
私は大学時代、アルバイトに精を出していて、
サークルのような活動はしていないので
やっておけばよかったと後悔しています。
このような経験が無い人は就職できないってことですか?」

ここで大事なことは、
なぜ面接でチーム活動で頑張った経験を聞くのか?
ということだと思います。

相談に来た学生はその点が全く分かっていなかったようです。

そこで私の方から、
なぜチーム活動の経験を聞くのかを話しました。

要点だけをここに書きます。
結論としては「仕事ができそうな人かどうかを知りたいから」。
仕事はチームで活動しているものだから、

直近のチーム活動経験を聞くことで、

今後の仕事ができそうかどうかを確認したいということ。

まずはここまでを話ました。

すると、
それでも自分が就職できそうにないことには変わりはない
という反応。

当然の反応だと思います。

そこでさらに私からは、
もう一度結論(仕事ができそうかどうかを知りたい)
という部分に話を戻しました。

つまり、
大学時代にチーム経験が無いとしても
自分が仕事ができそうな人であるのだと
分かってもらえれば良いということを話しました。

すると、
それで自分自身でも何か気づいたようで
中学・高校時代は吹奏楽とか合唱団でやっていた経験があるから
そのような経験をもとにチームで活動することがやっていけると
言ってみようかという考えが出てきました。

さらに、
チーム活動のことだけでなく
自分の長所、性格、らしさを活かせば
どのように仕事ができそうかをしっかりと伝えることで
採用されることに繋がるということが
今回のカウンセリングで気づいたようです。

そして、
来談時には暗く沈んだ表情だったのが
明るい表情に変わり帰っていきました。

就職活動は大変で
いといろとマニュアル的なものがありますが
マニュアル通りに出来ているかどうかではなく
仕事ができそうな自分を伝えきることが大事であると
私は考えています。

新雪