海外勤務

2016年卒大学生に対するマイナビの就職意識調査によると、
就職観の1位は「楽しく働きたい」で、ここ十数年変わらずトップだそうです。
2位は「個人の生活と仕事を両立させたい」、
3位は「人のためになる仕事をしたい」です。

中でもへぇ~と思ったのは、海外勤務志向についてです。
「海外勤務はしたくない」が前年より増加して54.3%で、
海外勤務には消極的な人が増えてきています。

別の調査(産業能率大学の調査)では、海外では働きたくないと答えた新入社員が、
2001年では29.2%だったのが、2010年では49%になっています。

日本がいい理由には、
「英語がしゃべれない」、
「機会よりも、リスクの方を重視してしまう」、
「日本がすごく居心地がいい」、
「仕事のやりがいよりも、私生活の豊かさを求める」
などがあるそうです。

私は、若い人には海外勤務のプラスの面に目を向けて、チャレンジして欲しいなあと思います。
グローバル化が進んでいるので、海外勤務はやはり自己のキャリア形成に有利です。

また、私自身の海外駐在や数えきれない程の海外出張の経験から思うのですが、
ビジネス以外での自己成長につながる貴重な経験だと思います。

海外で仕事をする中で、日本に居るときには気がつかない、
日本の良いところと悪いところが強烈に見えるようになりました。

また、どうしても海外の馴染めないものや、異質なものへの嫌悪感、不安感などに直面し、
なぜそう思うのだろうか、どうやったら克服できるのだろうかと、あれこれ悩む中で、
自分の嗜好や価値観、自己概念などが明らかになりました。
また、多様な考え方を受容できるようになったと思います。

皆様は、社長から、
「今度、海外に進出することになった。君のその初代所長になって欲しい」
と言われたら、行きたいと思いますか?