過程も大事

こんにちは、にゃんすかです。

 

3月からスタートした大学生の就職活動、選考開始は6月と言われながらも、実際にはすでに選考を進め、内々定を出している企業も多くある中、学生の悩みもそれぞれです。

 

先日、ある学生の相談を受けました。

彼の悩みは

「留学経験をどう伝えればよいかわからない」

ということでした。

 

彼が学生時代に一番、頑張ったことは、「1年間、中国に留学したこと」で、面接でもそのエピソードを伝えているのだけれど、なかなかうまくいかない、とのこと。

実際にどのように伝えているのかな、と思い、聞いてみると、留学で学んだこと、苦労したこと、なども盛り込まれており、話し方もまずまずの印象。ただ、正直なところ、留学に行った多くの学生が言いそうな内容なので、あまりインパクトがないのかもしれないな、とも感じました。

そのことを学生に伝えたところ、

「はい、僕もそう思います」

と正直な気持ちを伝えてくれました。

 

では、他にどんなことを学んだか、などを一緒に探すことを提案しようとしたところ、

「自信がないんです」

と一言。

「実際のところ、自分は受け身だし、現状に甘んじてラクをしたいタイプなので、こんな自分が社会に出て働けるのかな、と思ってしまうんです」

 

今まで受けた面接では、自分ではテッパンと思っていた留学の話に乗ってもらえず、時に圧迫めいた突っ込みをされて、結果が出せず、気持ちが折れかかっているように見受けられました。

そのような中でも、何とか、留学のことを伝えたい、という気持ちが伝わってきました。

 

そこで

「そうか…、ところで、どうして中国に留学しょうと思ったの?」

と聞くと

「実は、今の大学は、本当に入りたかった大学ではないんです。でも、大学生活で自分なりに何かで頑張って結果を出したい、と思って挑戦したんです」

という答えが返ってきました。

 

そしてその後は、留学のためにお金を貯めたことや、事前の勉強のことなどについて、とてもイキイキと話してくれました。

その様子からは、現状に甘んじてラクをする学生、という印象を受けることはありませんでした。

聞けば、この留学のプロセスについて、面接で話したことはないとのこと。

頑張った結果としての留学、という伝え方に、彼は納得した様子で席を立ちました。

次の面接では、自信を持って自分のことを話して欲しいな、と強く思いました。