きっと、うまくいく

先週末、「きっと、うまくいく」というタイトルの映画を見ました。

 

今まで、なんとなく敬遠していたインド映画ですが、初めて見てその面白さに衝撃を受けました。

 

インドでは映画歴代興行収入1位になるほどの大ヒットで、スティーヴン・スピルバーグやブラッドピッドも絶賛したそうです。

 

インドのエリート工科大学を舞台に、主人公の学生達が巻き起こす騒動を描いたヒューマンタッチのコメディです。

勉学に励んで学識を得ることで、人を幸せにすることの難しさや面白さを伝えてくれる映画です。

 

興味深かったのは、学校での競争の激しさです。

 

日本でも、高度成長成長期頃までは、とにかく勉強を一生懸命にして良い大学に入る、そして、末は大会社や官僚のトップ、あるいは学者を目指すという大志を抱いて熾烈な競争をしていた学生が多くいました。

今、インドがその状態のようです。

 

ご存知のようにインドには、昔、カースト制度と呼ばれる階級制度があり、自分が就きたい職業に就けないことが多くあったそうです。

カースト制度が廃止され、実力社会になってきたため、お金や地位、名誉を得ようとする欲求は、今の日本の学生のそれとは比較にならないぐらい強いようです。

 

映画の中でも、学業のプレッシャーのため、学生が自殺をしてしまう悲しい場面があり、印象的でした。

 

今や世界的な企業が競ってインドの大学詣でをして、優秀な学生を採用をしたがり、多くのインド人経営者がグローバルに活躍しています。

例えば、グーグルやマイクロソフトのCEOもインド人ですね。

 

笑いや恋のある、基本、明るい雰囲気の映画ですが、怒りや恐怖、そして泣かせられる場面もうまく混ぜられて、とても見応えがある作品でした。

 

3時間近くの長編ですが、まったく飽きませんでした。

 

笑うと、免疫力が高まるらしいですが、ストレス解消に関しては、泣くことの方が効果的と聞いたことがあります。

気分転換にも非常にお勧めです。

 

これからは、面白そうなインド映画を探して、もっと見たいと思います。